昨日の鳥栖戦後のスカパー!での監督インタビューを見て、「ヤンツー、絶対に怒ってるし!」ってビビっていたのは、インタビュアーの梅山さんとボクだけではなかったと思います。皆さんもそうでしょ?
「勝利しても怒る!」っていう厳しい姿勢。逆にホーム開幕戦のG大阪戦では「負けても誉める!」っていう監督の姿があったわけで、やっぱり「指導に一貫性がある」っていうか、「勝ち負けよりもサッカーの質にこだわる」っていうか、やっぱりヤンツーは確固たるサッカー哲学を持つ信頼できる監督なのですよね。
さっきモバアルのゲーム後の監督インタビューを読んでいたら、昨日のスカパー!以上に監督の真意がよくわかりましたよ。ちょっと引用しますね。
○全員ではないが、チームの勝利のために闘うというものがまだまだ少ないというよりも、薄い選手がいる。
○まだまだプロフェッショナルではないのかな。アマチュア的なところがある。これをプロ選手として、プロチームとしてやれるようにやっていきたいと思います。
質疑応答ではさらに厳しくなってきます。ボクらも昨日の観戦で気になっていた「なんで豊田がフリーになってるんだ?」「豊田を警戒しなきゃいけないだろう?」って部分。ヤンツーはズバッと指摘しています。
○センターバックの役割は何か。一番危険な選手(豊田)をマークしなければならない。マーキングが悪いからやられている。
○それくらいセンターバックというのは重要。2人ともはずしてやられている。
舞行龍と健太郎のCBコンビがばっさりやられています。さらに…
○(武蔵を起用したのは)田中達也が完全でないからです。(武蔵は)まだまだ、よく言葉で言うサッカーセンスが身に付いていない。
○だから徳島戦で2点取ったから出したわけではない。そのあたりは間違ってもらいたくない。徳島戦の後半、武蔵はほとんどプレーしていないよね。点を取ったから結果を出したと思ってほしくない。
う〜ん。武蔵もばっさり斬られました。これはもう、武蔵に対する期待の裏返しですよね。期待しているからこそ厳しい指摘をする。さすがヤンツーです。
更に次に名指しで指摘されたのは堅碁です。
○(センターバック以外で気になったところは?の質問に)たとえばロングスローなら、それぞれちゃんとした役割がある。でも、堅碁は後半になってからサボっている。10回ロングスローがあったら、10回やらなければならない。それがチームの役割。
さすがヤンツー監督ですよ。キャプテンマークを巻くCBも、昨シーズン23得点のエースも、ナビスコ杯で2得点の年代別代表も、「ダメなものはダメ」とバッサリです。しかも、説明が理路整然としています。実に明快で分かりやすい。
こんなふうに的確に指摘されれば、選手たちは納得するしかありませんものね。さらに、選手交代をしなかった理由も明快でした。
○ロングボールが相手の武器。交代する選手はみんな小さい(笑)。
なるほどね(まぁカズは小さくはないと思いますけどね)。いやはや、勝ったゲームでもこれだけ明快に弱点を説明されれば、選手も次節までの修正点をばっちり理解できますね。すばらしい!
柳下正明。名将中の名将ですね。恐れ入りました。選手たちが浮かれる心配はないし、今週1週間で次節のC大阪戦に向けて、しっかりと弱点補強をしてくれるでしょう。すばらしいね。
ただ、ぜひヤンツーに今後さらにお願いしたいのは、「誉めるときは大いに誉めてもらいたい」ということ。マスコミやサポーターの前で弱点を指摘されるばかりでは、選手にとって納得していることでも凹む場合もありますからね。ぜひひとつ、「飴と鞭」でよろしくお願いします。